2011年2月18日金曜日

【韓国】国内なんと20カ所も!続く複合モール建設

 韓国で映画館や飲食施設などの娯楽施設が入る大規模複合ショッピングモールの建設が相次いでいる。ソウルの「ロッテワールド」や「アイパークモール」をはじめ、釜山市海雲台の「センタムシティー」や昌原市(慶尚南道)の「シティーセブンモール」などがその代表格だ。現在、建設中の複合モールは20カ所に及び、韓国流通業界が本格的な複合モール時代を迎えようとしている。

 大邱市東区鳳舞洞では昨年末、新都市として開発が進む「イシアポリス」の中心となる複合モール「鳳舞LSC」が着工した。2011年3月の完成予定である鳳舞LSCは、3万1,150平方メートルの敷地内に、ショッピングモールのほか公園や歩道などを整備。ロッテが展開するアウトレット店のほか、シネマコンプレックス(複合映画館、シネコン)や飲食施設、ゲームセンターなどが入居する。
 
 釜山市でも、ロッテが開発を進める大型複合モール「ロッテタウン」の建設が進んでいる。その一部となるロッテ百貨店光復店は、すでに昨年12月にオープン。隣接する建設用地では、高層タワーなどの建設が急ピッチで進められている。14年には、東京湾に位置する「アーバンドックららぽーと豊洲」や、香港?尖沙咀のショッピングモール、「海港城(ハーバーシティ)」のような大型シーサイドモールとして誕生する見通しだ。
 
 こうした複合モール建設は、大都市圏のみにとどまらず全国各地で建設が進められており、その数は現在、慶尚南道、光州、忠清北道などで20カ所以上に及ぶ。
 
 ロッテ流通戦略研究所のペク?インス所長は「全国的な自動車の普及や週休2日制の定着、所得水準の向上などが、余暇の楽しみ方として複合モールという概念を定着させた」と話し、複合モール建設の背景に韓国人のライフスタイルの変化がある指摘している。
 
 ■流通業が主導
 
 興味深いのは、日本や米国では、不動産開発業者が主導して建設が進むことが多いのに対し、韓国では流通業界主導で複合モール建設を進めていることだ。
 
 背景には、韓国のデパートや大型マート市場はすでに飽和状態となっていることが指摘されている。流通業者がリスクの大きい単独出店ではなく、多数の店舗が集合する複合モール建設に乗り出しているというのだ。複合化によって出店リスクを分散した上で、多くの来客が期待できる複合モールに関心が集まっているようだ。
 
 加えて近年、大規模な売り場を必要とする米ギャップ、スウェーデンのH&Mなど海外ブランドの韓国進出や、子供向けの小規模テーマパークなどが韓国でも定着。こうした多様なブランドや出店形態が複合モール建設の追い風となっているのは間違いない。
 
 ただ、全国で建設が相次いでいることで、今後は消費者取り込みをかけた各モールの競争がますます激化する。ソウル淑明女子大学経営学部のソ?ヨング教授は「消費者が金銭と時間を使うに値すると思うような空間を演出し、それを維持していく運営能力が勝負のかぎになる」としている。
 
 既存の大型マートが飽和状態を迎える中、複合モールが流通業界売上増の起爆剤となるのか。韓国人の週末のライフスタイルを変える可能性もある施設だけに、オープン後にその真価が問われそうだ。韓国経済新聞が伝えた。

引用元:宮崎市歯科の総合情報サイト

0 件のコメント:

コメントを投稿